「応用数学」における目標
応用数学における目標は、次の3つになっています。
- 確率・統計の計算,分析手法を修得し,応用する。
- 線形代数,行列などの数値計算を修得し,応用する。
- 数値解析,グラフ理論,待ち行列理論など,数学的原理を修得し,応用する。
それぞれの基礎を習得した上で、応用できるよう学習をすすめていきます。
2.1. 確率・統計
2.1.1. 確率
順列,組合せ,場合の数,確率とその基本定理,確率分布(離散型,連続型)と期待値,マルコフ過程を理解する。
2.1.2. 統計
度数分布表,ヒストグラム,代表値,ばらつき,相関関係,回帰直線,分散分析,検定など統計分析の手法を理解する。
2.2.数値計算
連立一次方程式の解法など,数値計算に関する基本的な内容を理解する。
2.3.数値解析
二分法,補間法,オイラー法など,近似解を数値的に求める考え方や計算過程で生じる誤差を理解する。
2.4.数式処理
コンピュータを用いて,数式を記号的に代数処理する数式処理システムとそのアルゴリズムを理解する。
2.5.グラフ理論
グラフ理論の基本的な概念とその応用を理解する。
2.6.待ち行列理論
待ち行列モデルの構成要素,考え方,M/M/1 モデルにおける計算,乱数を使用したシミュレーションを理解する。
2.7.最適化問題
最適化問題とは何か,線形計画法,PERT,最短経路問題などの考え方を理解する。