6.0. 「保守・廃棄」における目標
保守の考え方,タイプ及び形態,手順,留意事項を修得し,応用する。
廃棄の考え方,手順,留意事項を修得し,応用する。
6.1. 保守のタスク
保守の目的やサービスレベルなどの保守を受ける側の要求,保守を提供する側の実現性や費用を考慮して,保守要件を決定することを理解する。また,保守では問題の発生,改善,機能拡張要求などへの対応として,既存システム及び/又は既存ソフトウェアの安全性を維持しつつ修正や変更を行うことを理解する。
6.2. 廃棄のタスク
廃棄では,運用及び保守の組織によって実施中の支援を終えるか,又は影響を受けるシステム若しくはソフトウェアを最終の状態にし,かつ,廃棄しても運用に支障のない状態にして,起動不能にしたり,解体したり,取り除いたりすることを理解する。
6.3. 保守のタイプ及び形態
保守をどのように実施するか,保守のタイプ及び形態,その際の留意事項,実施内容,方法の違いなどを理解する。
6.4. 保守の手順
6.4.1. 保守プロセス開始の準備
保守業務開始のための準備を行うことを理解する。
6.4.2. 問題把握及び修正の分析
保守対象のシステム及び/又はソフトウェアの問題や改善要求を解決する過程を理解する。
6.4.3. 修正の実施
修正部分が決まった後,修正を実施する過程を理解する。
6.4.4. 保守レビュー及び/又は受入れ
修正されたシステム及び/又はソフトウェアの動作確認や完了の承認を行うことを理解する。
6.4.5. 再発防止策の実施
問題の再発防止のため,特性要因分析などを実施することによって,根本原因の抽出,類似事故の発生の可能性を検討し,システム及び/又はソフトウェアの改善やマニュアルなどの改訂を行うことを理解する。
6.4.6. 移行
システム移行及び/又はソフトウェア移行の手順,システム及び/又はソフトウェアの完全性の維持,業務への影響など移行の際の留意事項を理解する。
6.5. 廃棄
システム及び/又はソフトウェアの導入や更新などに伴い,不要となったシステム及び/又はソフトウェアの廃棄の手順を理解する。