1. マルチメディア技術

「マルチメディア技術」における目標

コンピュータにおける文字,音声,画像などの仕組み,特徴,それらを統合して取り扱うマルチメディアの考え方,必要な資源,機能を修得し,応用する。

情報の圧縮,伸張の目的,特徴,仕組みを修得し,応用する。

1.1. マルチメディア

情報のデジタル化,文字,音声,画像などの複数のメディアの統合,インタラクティブ性などマルチメディアの特徴を理解する。また,複数のメディアを編集,統合するオーサリングなど,マルチメディア処理の考え方,必要な資源,機能を理解する。

用語例

Web コンテンツ,ハイパーメディア,コンテナフォーマット,ストリーミング,オーサリング環境,メディア統合,PDF,DTP,4K/8K

1.2. 音声処理

音声データのデジタル化の原理,音声ファイルの仕組み,代表的な音声ファイル形式の特徴を理解する。

用語例

PCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調),MIDI,WAV(Waveform Audio Format),AU(Audio or mu-law),AIFF(Audio Interchange File Format),MP3,標本化周波数,量子化ビット数,MIDI 音源,サンプリング

1.3. 静止画処理

光の3 原色(Red,Green,Blue)と色の3 原色(Cyan,Magenta,Yellow),画素(ピクセル),解像度,階調など,コンピュータにおける画像表現の仕組み,代表的な静止画ファイル形式の特徴を理解する。

用語例

JPEG,GIF,PNG,BMP,TIFF,HEIF,Exif(Exchangeable Image File Format),ディザリング,ルックアップテーブル,レイヤー,トリミング

1.4. 動画処理

フレーム,フレームレートなど,コンピュータにおける動画表現の仕組み,代表的な動画ファイル形式の特徴,動画編集の基本的な手法を理解する。

用語例

MPEG,H.264,HEVC,H.265,QuickTime,AVI,Motion JPEG,インターレース方式,プログレッシブ方式,リニア編集,ノンリニア編集

1.5. 情報の圧縮・伸張

メディアの種類に応じた圧縮・伸張方法が利用されること,圧縮・伸張の目的,代表的な方式の特徴,仕組み,用途に応じて適切な圧縮方式を選択し,活用することを理解する。

用語例

JPEG , MPEG , ZIP , 圧縮率, 可逆圧縮, 非可逆圧縮, ランレングス, MH(Modified Huffman),MR(Modified READ),MMR(Modified Modified READ),MP3,効率の良いデータ保存,ネットワーク負荷軽減