「開発環境管理」における目標
開発環境の目的,考え方,管理対象,手法を修得し,応用する。
3.1. 開発環境構築
効率的な開発のためには,開発用ハードウェア,ソフトウェア,ネットワーク,シミュレーターなどの開発ツールを開発要件に合わせて準備することを理解する。
3.2. 管理対象
3.2.1. 開発環境稼働状況管理
効率的な開発のためには,コンピュータ資源,開発支援ツールなど適切な開発環境の準備が必要であること,また資源の稼働状況を適切に把握,管理することを理解する。
3.2.2. 設計データ管理
設計にかかわるさまざまなデータのバージョン管理,プロジェクトでの共有管理,安全管理など,設計データを管理することを理解する。また,企業機密や個人情報が含まれているデータは,誰がいつ何の目的で利用したのか,不適切な持出しや改ざんがないかなどを厳重に管理することを理解する。
3.2.3. ツール管理
多数の人が開発に携わる場合,開発に利用するツールやバージョンが異なることによって,作成したソフトウェアの互換性の問題が生じるおそれがあることを理解する。また,ツールに起因するバグやセキュリティホールの発生など,ツールの選択によって開発対象のソフトウェアの信頼性に影響を及ぼすおそれがあるので,使用するツールやバージョンの統一などツールを管理することを理解する。
3.2.4. ライセンス管理
ライセンス条項に違反した利用は不正利用に当たり,不正利用は違法行為として法的処罰の対象となることを理解する。また,ライセンスの内容を理解し,定期的にインストール数と保有ライセンス数を照合確認するなど,適正に使用しているかどうかを確認することを理解する。