「導入・受入れ支援」における目標
システム及び/又はソフトウェアの導入及び受入れ支援の考え方,手順,手法,留意事項を修得し,応用する。
妥当性確認テストの考え方,手順,手法,留意事項を修得し,応用する。
5.1. システム及び/又はソフトウェアの導入のタスク
システム及び/又はソフトウェアの導入(インストール)では,システム及び/又はソフトウェアの導入計画の作成,導入を実施することを理解する。
5.2. システム及び/又はソフトウェアの受入れ支援のタスク
システム及び/又はソフトウェアの受入れ支援では,取得者の受入れレビューや受入れテストの支援,納入,取得者への教育訓練及び支援を実施することを理解する。
5.3. 妥当性確認テストのタスク
妥当性確認テストでは,妥当性確認テストの実施,妥当性確認テストの結果の管理を行うことを理解する。
5.4. 導入
5.4.1. システム及び/又はソフトウェアの導入計画の作成
システム及び/又はソフトウェアの導入に先立って,実環境への導入及び新旧のシステム及び/又はソフトウェアの移行をどのように実施するのか,データ保全や業務への影響などの留意事項は何か,スケジュールや体制はどのようにするかなど,導入計画を作成,文書化することを理解する。
5.4.2. システム及び/又はソフトウェアの導入の実施
システム及び/又はソフトウェアの導入計画に従って導入を行うこと,その際の留意事項を理解する。また,システム及び/又はソフトウェア,データベースなどを契約で指定されたとおりに初期化などを行い,実行環境を整備すること,導入時の作業結果を文書化することを理解する。
5.4.3. 利用者支援
システム及び/又はソフトウェアの導入に当たり,利用者を支援する作業を理解する。
5.5. 受入れ支援
5.5.1. システム及び/又はソフトウェアの受入れレビューとテスト
システム及び/又はソフトウェアの供給者は,取得者による受入れレビューやテストを支援すること,受入れレビューやテストの目的,どのように実施するのかを理解する。また,取得者は,供給者の受入れ支援を受け,共同レビュー,システム及び/又はソフトウェアの妥当性確認テストの結果を考慮して,受入れの準備,受入れレビュー,テストを行い,結果を文書化することを理解する。
5.5.2. システム及び/又はソフトウェアの納入と受入れ
システム及び/又はソフトウェアの供給者,取得者は,契約で示されたとおりにシステム及び/又はソフトウェアが完成していることを相互に確認して納入し,受け入れることを理解する。
5.5.3. 教育訓練
システム及び/又はソフトウェアの供給者は,取得者に対して,初期及び継続的な運用のための教育訓練,支援を提供すること,取得者は供給者の支援を受けて体制の整備,教育訓練の計画,実施を行うことを理解する。また,教育訓練の目的,内容,準備,体制,結果の評価方法を理解する。
5.5.4. 利用者マニュアル
システム及び/又はソフトウェアの取得者の業務,コンピュータ操作,システム運用などの手順を利用者マニュアルとして文書化すること,利用者マニュアルはシステム設計時又はソフトウェア設計時に暫定版を作成し,開発の進行に従って適宜更新することを理解する。
5.6. 妥当性確認テスト
5.6.1. 妥当性確認テストの実施
定義した環境において妥当性確認テストの手順を実施することを理解する。
5.6.2. 妥当性確認テストの結果の管理
妥当性確認テストによって識別されたインシデント及び問題を記録し,それらの解決を追跡すること,及び妥当性確認されたシステム要素のトレーサビリティを維持することを理解する。
5.6.3. 妥当性確認テストの手法又は技法
妥当性確認テストで用いる手法又は技法を理解する。