「トランザクション処理」における目標
データベースの同時実行制御(排他制御),障害回復の考え方,仕組みを修得し,応用する。
トランザクション管理,アクセス効率向上のための考え方を修得し,応用する。
データに対するアクセス制御の必要性,代表的なアクセス権限を修得し,応用する。
4.1. 同時実行制御(排他制御)
データの整合性を保つために,複数のトランザクションが同時にデータベースのデータを更新することが起こらないようにする同時実行制御(排他制御)の考え方を理解する。また,ロック方式,セマフォ方式,コミット制御,多版同時実行制御(MVCC)の仕組みを理解する。
4.2. 障害回復
障害に備えたバックアップの方式,世代管理の考え方,障害発生直前の状態まで回復を図るリカバリ処理の仕組み,データベースの利用環境の準備,アクセス効率の向上のための再編成などの考え方,仕組みを理解する。
4.3. トランザクション管理
データベースは複数の利用者が同時にアクセスするので,トランザクション処理にはACID特性が求められること,四つの特性の意味を理解する。
4.4. データベースの性能向上
データベースへのアクセス効率向上のために,インデックスを有効に活用する考え方を理解する。
4.5. データ制御
利用者ごとに,データに対するアクセス制御を行う必要性があること,アクセス権限としてはデータベースに接続する権限,データを検索する権限,データを新規登録する権限,データを更新する権限などがあることを理解する。