2. データ通信と制御

「データ通信と制御」における目標

ネットワークアーキテクチャの考え方,重要性,効果を修得し,応用する。

伝送方式と回線の種類,特徴を修得し,応用する。

ネットワーク接続装置の種類,特徴を修得し,応用する。

ネットワークにおける代表的な制御機能の仕組み,特徴を修得し,応用する。

2.1. ネットワークアーキテクチャ

2.1.1. ネットワークトポロジ

代表的なネットワーク構成の種類,特徴,端末,制御機器がどのような形態で接続されるかや,ネットワーク構成図の作成方法を理解する。また,各構成における信頼性と障害時の動作の違いを理解する。

用語例

ポイントツーポイント(2 地点間接続),ツリー型,バス型,スター型,リング型

2.1.2. OSI 基本参照モデル

ISO が策定した7 層からなるネットワークアーキテクチャであるOSI 基本参照モデルの各層の機能,各層の間の関係を理解する。

用語例

物理層,データリンク層,ネットワーク層,トランスポート層,セション層,プレゼンテーション層,アプリケーション層

2.1.3. 標準化の実例

WAN における通信プロトコルの標準化がITU-T において策定されていることを理解する。

用語例

X シリーズ,V シリーズ,I シリーズ

2.2. 伝送方式と回線

ネットワークで使用される回線の種類,通信方式,交換方式の種類と特徴を理解する。

用語例

単方向,半二重,全二重,WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重),TDMA,回線交換,パケット交換,公衆回線,専用線,電力線通信(PLC)

2.3. ネットワーク接続

LAN 内接続,LAN 間接続,LAN-WAN 接続の装置の種類,特徴,各装置の機能が,OSI 基本参照モデルのどの層に対応するかを理解する。

用語例

リピータ,ハブ,カスケード接続,スイッチングハブ,ルータ,回線接続装置,レイヤー2(L2)スイッチ,レイヤー3(L3)スイッチ,ブリッジ,ゲートウェイ,プロキシサーバ,スパニングツリー

2.4. 伝送制御

送受信者の間でデータを確実に伝送するための制御機能である伝送制御の仕組み,特徴を理解する。

用語例

データリンク制御,ルーティング制御,フロー制御,ベーシック手順,コンテンション方式,ポーリング/セレクティング方式,HDLC,マルチリンク手順,相手固定,交換方式,コネクション方式,コネクションレス方式,パリティチェック,CRC,ハミング符号,ビット誤り率,SYN 同期,フラグ同期,フレーム同期

2.5. メディアアクセス制御

データの送受信方法や誤り検出方法などを規定するMAC(Media Access Control:メディアアクセス制御)の仕組みと特徴を理解する。また,アクセス制御の目的,アクセス制御手法の代表的な種類と仕組みを理解する。

用語例

CSMA/CD,CSMA/CA,トークンパッシング,衝突