2. システムの評価指標

「システムの評価指標」における目標

システムの性能,信頼性,経済性を測るための考え方,評価指標,それらを高める設計の考え方を修得し,応用する。

2.1. システムの性能特性と評価

2.1.1. システムの性能指標

システムの性能を評価する際の評価項目の種類や特徴,その指標を理解する。

用語例

レスポンスタイム(応答時間),スループット,ベンチマーク,システムモニタ,TPC,SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation),SPECint,SPECfp,モニタリング,ギブソンミックス

2.1.2. キャパシティプランニング

キャパシティプランニングの目的,考え方,システムに求められる処理の種類,量,処理時間などを検討し,性能要件からサーバやストレージなどの性能諸元を見積り,システムの性能を継続的に把握,評価するという手順を理解する。

用語例

負荷,サイジング,スケールアウト,スケールアップ,容量・能力管理,システムパラメータ,プロビジョニング

2.2. システムの信頼性特性と評価

2.2.1. RASIS

システムを評価する際の評価項目となるReliability(信頼性),Availability(可用性),Serviceability(保守性),Integrity(完全性),Security(安全性)とその指標を理解する。

2.2.2. 信頼性指標と信頼性計算

MTBF,MTTR,稼働率などシステムの信頼性を評価する際の評価項目とその指標,並列システム,直列システムの稼働率の計算方法を理解する。

用語例

バスタブ曲線

2.3. システムの経済性の評価

システムの経済性に関する評価の考え方,評価項目,指標,評価の対象と具体的な方法や,初期コスト(イニシャルコスト)や総所有費用(TCO)による評価を理解する。また,初期コスト,運用コスト(ランニングコスト)に含まれる費用,直接コストと間接コストの区別などを理解する。