4. サービスの運用

「サービスの運用」における目標

運用計画や資源管理といったシステム運用管理の役割,機能を修得し,適用する。

システムの操作やスケジューリングといった運用オペレーションの役割,機能を修得し,適用する。

サービスデスクの役割,機能を修得し,適用する。

4.1. システム運用管理

システムの運用管理では,日常の運用計画,障害発生時運用を適切に行うための計画,運用負荷低減のための改善計画などに加えて,容量・能力管理,情報セキュリティ管理,サービス可用性管理及びサービス継続管理の方針を受けて実施する活動があることを理解する。また,運用の資源管理では,サービスを構成する設備,コンピュータシステム,データ,マニュアル,作成した成果物,及びシステムを運用する要員を,組織の目標と適合するように維持,運用する一連の活動であることを理解する。

プロセス

システム運用管理,運用の資源管理(要員などの人的資源及びハードウェア,ソフトウェア,データ,ネットワークなどインフラストラクチャの技術的資源),仮想環境の運用管理,ジョブの管理,データ管理,利用者の管理,コールドスタート,ウォームスタート

4.2. 運用オペレーション

システムを安定稼働させるために,定められた手順に沿ってシステムの監視・操作・状況連絡を実施することを理解する。システムの操作に当たっては,作業指示書に従って実施することを理解する。また,ジョブスケジューリング,アウトプット管理,バックアップといった運用オペレーションの内容を理解する。

用語例

運用オペレーション,スケジュール設計,ジョブスケジューリング,バックアップ,システムの監視と操作,アウトプットの管理,ジョブの復旧と再実行,運用支援ツール(監視ツール,診断ツール),業務運用マニュアル

4.3. サービスデスク

サービスデスクは,サービスの利用者からの問合せに対して単一の窓口機能を提供し,適切な部署への引継ぎ,対応結果の記録,記録の管理などを行う一連の活動であることを理解する。

用語例

サービスデスク,SPOC(Single Point Of Contact),コールセンター,CTI(Computer Telephony Integration),FAQ,応対マニュアル,知識ベース,一次サポート,二次サポート及び三次サポート,サービスデスク組織の構造(ローカルサービスデスク,バーチャルサービスデスク,中央サービスデスク,フォロー・ザ・サン),AI の活用(チャットボットなど)