5.1.3. XHTML

1. 概要

 XHTML(eXtensible HyperText Markup Language)は、HTMLをXML(eXtensible Markup Language)の文法に則って再定義したマークアップ言語です。XHTMLは、HTMLの柔軟性とXMLの厳格さを兼ね備えており、Webコンテンツの作成において重要な役割を果たしています。

 XHTMLの重要性は以下の点にあります:

  • 厳格な文法規則による高い互換性
  • 将来的な拡張性
  • 異なるデバイスやプラットフォームでの一貫した表示

2. 詳細説明

2.1. XHTMLの主な特徴

XML準拠:

  • すべての要素は正しく入れ子にする必要がある
  • タグは必ず閉じる(空要素も含む)
  • 属性値は必ずクォーテーションで囲む

厳格な文法:

  • 要素名や属性名は小文字で記述
  • 属性の最小化禁止(例:<input checked="checked">

文書型宣言(DOCTYPE)の必須化:

  • 文書の先頭に適切なDOCTYPE宣言を記述

2.2. XHTML Modularization

 XHTML Modularizationは、XHTMLを機能ごとにモジュール化し、必要な機能だけを選択して使用できるようにする仕組みです。これにより、特定のデバイスや用途に最適化されたXHTMLのサブセットを定義することが可能になります。

2.3. XHTML Basic

 XHTML Basicは、XHTML Modularizationに基づいて定義された、最小限の機能セットを持つXHTMLのサブセットです。主に、モバイルデバイスなどの制限のあるデバイス向けに設計されています。

 XHTML Basicの特徴:

  • 基本的なテキスト構造要素(見出し、段落など)
  • ハイパーリンク
  • リスト
  • 画像
  • フォーム

3. 応用例

XHTMLは以下のような場面で応用されています:

3.1. クロスプラットフォーム対応のWebサイト開発

  • PCやモバイルデバイスなど、様々な環境で一貫した表示を実現

3.2. コンテンツ管理システム(CMS)

  • 厳格な文法規則により、自動生成されるHTMLの品質を保証

3.3. データ交換

  • XMLベースの他のフォーマットとの親和性が高く、データ交換に適している

3.4. アクセシビリティ対応

  • 厳格な構造化により、スクリーンリーダーなどの支援技術との相性が良い

4. 例題

例題1

 次のHTML文をXHTMLに準拠するように修正してください。

回答例1:
 修正後のXHTML:

例題2

 XHTML Basicで利用できない要素を1つ挙げ、その理由を説明してください。

回答例2:
 XHTML Basicで利用できない要素の例:
  <script> 要素
理由:
 XHTML Basicは最小限の機能セットを目指しており、クライアントサイドスクリプトは含まれていないため。

例題3

 以下のXHTML文書の誤りを指摘し、修正してください。

回答例3:
 修正後のXHTML文書:

5. まとめ

  • XHTMLは、HTMLをXMLの文法に則って再定義したマークアップ言語です。
  • 主な特徴として、XML準拠、厳格な文法、文書型宣言の必須化があります。
  • XHTML Modularizationにより、機能ごとのモジュール化が可能です。
  • XHTML Basicは、最小限の機能セットを持つXHTMLのサブセットです。
  • XHTMLは、クロスプラットフォーム対応、CMS、データ交換、アクセシビリティ対応などの場面で応用されています。
  • 正しいXHTMLの記述には、要素の閉じ方や属性値の記述方法など、細かな規則に注意する必要があります。